80: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 00:09:04.65 ID:6W5BK61q0
足の速さでは、俺はあいつより上だ。
けれど、彼女はあまり足が速くない。
遠峯が先に彼女に追いついてしまいそうだった。
間に合わなければ、彼女は確実に怪我をする。最悪の場合、殺される。
はやく、はやく、はやく追いつかなければ。
自分のリミッターが外れるのを感じた。
これまでにないほど、おそらく高校の時よりも俺は速く走っている。
大丈夫、遠峯はもう刃物を持っていない。包丁があるこっちが有利だ。
その油断がいけなかった。
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