杉山「大野なんて死ねばいいのに」
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48: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/06(月) 19:44:15.97 ID:yVF65aIb0
部屋に入った瞬間から頭に上っていた血が若干引いた。
その場に座り込むと今度は横に来い、と言われる。
どうするべきか、一瞬迷った。
縁を切るつもりでやってきたのに傍に座っていいものなのか。

以下略 AAS



49: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/06(月) 21:12:15.12 ID:yVF65aIb0
杉山「…。」

大野「気に食わなかったんだ、いつも一緒に居たのに俺が東京にいっても平然としててさ。」

大野「お前に付きまとってたのも、女とったのも、全部そう。」
以下略 AAS



50: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/06(月) 21:26:06.68 ID:yVF65aIb0
杉山「ずっと変な目で見られてる気がしてて本当に気味悪かったよ」

杉山「でもよくよく考えればありえない話だよな、お前が俺をそんな目で見るなんて」

杉山「だって小学生の頃からの友達だぜ?親友面しといてさ、こうやって触ったり肩組んでたり抱き着いてきたり、そういう時も裏では俺のこと、変な目で見てたことになるんだろ」
以下略 AAS



51: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/06(月) 23:10:57.78 ID:yVF65aIb0
大野『杉山!サッカーしようぜ』

え?大野?

大野『なにぼさっとしてんだよ』
以下略 AAS



52: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/06(月) 23:23:20.25 ID:yVF65aIb0
長い夢をみた。

Tシャツが肌にへばりつくような暑さにうなされて目が覚める。

永遠に小学三年生が終わらない、そんなありえない夢。
以下略 AAS



53:名無しNIPPER[sage]
2018/08/07(火) 00:27:51.18 ID:2jnlYpANo
やっぱりこうなったか…


54: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/07(火) 00:53:05.71 ID:KfRt/2pU0
本当は、分かっていた。
大野の俺を見つめるときのやけに優しい目を。

俺を嫌いだなんてそんな嘘をついた大野が思っていることを。

以下略 AAS



55: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/07(火) 02:18:03.47 ID:KfRt/2pU0
大野の遺体は、嘘みたいに綺麗だった。
死因は、手首からの流血による出血多量死だという。
大野の母さんの帰宅が遅かったこと、浴槽のなかだったこと、切り口が動脈に沿った縦方向だったこと。
いろんな要因はあったが、どうやら大野が手首を切ったのは、あのすぐ後らしかった。

以下略 AAS



56: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/07(火) 02:20:39.43 ID:KfRt/2pU0
教えてくれよ

そう呟いても目をつぶったままの大野は俺に返事をしなかった。


以下略 AAS



57: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/07(火) 02:26:33.93 ID:KfRt/2pU0
棺に群がったみんなが口々にお別れの言葉を口にする。
俺が近づくと、なぜかそいつらは一斉に棺から捌けた。

「…大野」

以下略 AAS



58: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/07(火) 02:27:03.23 ID:KfRt/2pU0
そして現在。

俺は大学院を卒業後、宇宙飛行士の卵として研究所に勤めている。
今日は大野の命日だ。
研究所に就職することが出来れば開けようとずっとしまっておいた封筒を手に取る。
以下略 AAS



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