118:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:19:11.01 ID:xYguyNQm0
「そう。さっき『個人的に厄介なのは亦野さん』って言ってたでしょ。あれってなんで?」
「それは、白糸台のフィッシャーさんって鳴き速攻でガンガン攻めてきて、ステルスがあんまり意味なさそうっすから……あっ」
声を漏らす、どうもわかったらしい。
119:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:20:18.23 ID:xYguyNQm0
翌日
-白糸台高校・麻雀部部室-
120:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:21:33.63 ID:xYguyNQm0
「はい、もしもし」
『あ、よかった出た。竹井です。弘世さんってもう学校にいる?』
「ああ」
121:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:22:17.47 ID:xYguyNQm0
『あと弘世さんと話したいこともあるんだけど……離れれなさそう?』
「ん。大丈夫、ちょっと考え事してたたけだ。すぐ行く」
『ホントに? ありがと。ゴメンナサイね、わざわざ手間取らせちゃって』
122:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:23:51.15 ID:xYguyNQm0
-白糸台駅・改札前-
東京に来てから行ったところといえば、会場とホテル以外だとあとは新宿の町くらいだった。昨日門前仲町にも行ったが……正直、この白糸台駅周辺は門仲の比じゃないくらい質素な印象を受ける住宅街だ。当たり前と言えばそうだけど、東京にもこういう場所はあるんだなと実感する。
まぁ長野と比べたら満場一致で都会なんだけどね。
123:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:49:26.54 ID:xYguyNQm0
和には多くは言っていない。この子の真価は確率に従順であることで発揮される。あまりに手心を加えるとかえって悪影響を生むんだ。
一つだけ頼んだことも、和なら『私はいつもどおり打つだけです』みたいなスタンスを見せるだけだと思っていた。
「そうでしょうか? 私としては勝つためのことならちゃんと聞いていると思うんですが……。部長に任せて悪くなったことなんて、今までないと思っていますし」
124:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:53:20.96 ID:xYguyNQm0
ゆみが呆れたとも驚いたとも取れる言葉を漏らす。ホントに、私はなにを言ってるんだ。それをしたら作戦丸つぶれ、勝ち目なんてほぼない。
ほら、優希も和もキョトンとしている。まこに至っては苦笑いをしている有り様だ。
……いやこれ苦笑いじゃない、なんか普通に笑み浮かべてる?
「どういうことだじょ? のどちゃんと私での作戦かと思ったけど、部長のほうが実はいいってことか?」
125:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:54:22.69 ID:xYguyNQm0
「『部長に任せて悪くなったことなんて』とは言いましたけど、別に部長の指示だから今日対局をするわけじゃありませんよ。優希も私も、動機はあくまで」
「咲ちゃんとお姉ちゃんに仲直りしてほしいからだじぇ」
「……です」
126:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:56:53.57 ID:xYguyNQm0
「来た来た弘世さん。ありがとねこんな暑い中に」
「ちょっと歩いただけなのにもう部室が恋しいよ。それにしても、やけに大所帯だな」
弘世さんがゆみに目を向け、近づいていく。
127:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:57:20.94 ID:xYguyNQm0
「ならいい。じゃあ行こうか、照を一人で待たせている」
「そうね。じゃあ皆、弘世さんについてきましょう」
回れ右をし、弘世さんが先導して元来た道を歩き始める。
128:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 17:25:45.90 ID:xYguyNQm0
-白糸台高校・麻雀部部室-
照「あ、早かったね菫。他の皆さんは、ようこそ?」
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