照「わたしに妹はいない」久「……そう」
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122:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:23:51.15 ID:xYguyNQm0
-白糸台駅・改札前-

東京に来てから行ったところといえば、会場とホテル以外だとあとは新宿の町くらいだった。昨日門前仲町にも行ったが……正直、この白糸台駅周辺は門仲の比じゃないくらい質素な印象を受ける住宅街だ。当たり前と言えばそうだけど、東京にもこういう場所はあるんだなと実感する。
まぁ長野と比べたら満場一致で都会なんだけどね。


「じゃあ和、優希。ゆみと私の案は今伝えたとおりよ。けれど打つのはあくまであなたたち。対局が始まったら各々の判断でやってくれればいいわ」

学生議会用の安物ケータイで弘世さんに電話をしてから10分ほど経つ。あとで本来の番号も交換しよう。
合流の後ではこちらの面子だけでの会話もしづらくなるので話すべきことは今のうちに話しておきたい。

「うぅ……私へのオーダー多くてややこしいじぇ」

「難しいんは宮永照の親番だけじゃ。優希はそこを特に意識しとればええ。いまいち部長の意図は読めんがのう」

まこが私の言ったことを整理しやすくしてくれた。優希には冗長な言い方をしてしまったかもしれないが、宮永照の東場の親番にやってほしいことを除けば東場と南場、それぞれにおけるざっくりとした指示だけになる。

「対局が始まったらきっとわかるわよ。それに、これはかなりの無茶ぶりだから出来ればやってくれたらいいな程度だしね」

「そうなのか? なら気が楽だじょ」

「私は、あれだけでいいんですか?」

「! うん、さっきので大丈夫だけど……珍しいわね。和がこういうこと聞き入れてくれるって」


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