121:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:22:17.47 ID:xYguyNQm0
『あと弘世さんと話したいこともあるんだけど……離れれなさそう?』
「ん。大丈夫、ちょっと考え事してたたけだ。すぐ行く」
『ホントに? ありがと。ゴメンナサイね、わざわざ手間取らせちゃって』
「慣れてるからいいよ。じゃあ切るぞ」
通話終了のアイコンを押し、そのまま電話を鞄の中に滑らせる。
私が鞄を持つと、それを見計らって照が聞いてくる。
「出かけるの?」
「駅まで清澄をな。留守は任せるよ」
「うん、任された」
電話の前にしてた話もしたいが、待たせるのも悪い。照の言うとおり、今話しても事の後に話しても差はない。
「それとさっきの話だが……今は忘れよう。やっぱり決めるのは照だしな」
「……」
私から振っておいてどの口が言うのかと思ってるかもしれない。なんでもいい、今は早く駅に行こう。この勝負を早急に終わらして話はその後だ。
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