照「わたしに妹はいない」久「……そう」
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119:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:20:18.23 ID:xYguyNQm0
翌日


-白糸台高校・麻雀部部室-

時刻は九時半。約束の時間には少し早いが、私も照も部室に来て対局の準備を済ましてしまった。照が無表情で黙りこくっている、この分だと気が張ってるんだろう。

一方、私は未だに昨日宇野沢先輩に言われたことが未だに引っ掛かっている。亦野たちにもいつか話せるといい、そう言った先輩はおそらく私が思っている以上に核心に迫っていたんだろう。


「なあ照。考え直してみたんだが、このことはやはり皆にも話したほうがよかったんじゃないか」

「……話したところで、どっちみち私は菫と打つつもりだったよ」

「それでもだよ、話せば別の案もあったかもしれないし、なにかしら事態の好転が見込めたかもしれない」

「もういいでしょ。決めちゃったことだし、今さら話しても仕方ない」

「それはそうだが……ならせめて、これが終わってからでも」

「菫、ケータイ振るえてるよ」

間の悪い、いったい誰だというのだ。画面を見ると11桁の数字が並んでいる。知らない奴、じゃないな。これは竹井か。そういえば昨日番号を交換して、まだ登録を済ましていなかった。
緑色のアイコンをスライドし応答する。


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