124:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:53:20.96 ID:xYguyNQm0
ゆみが呆れたとも驚いたとも取れる言葉を漏らす。ホントに、私はなにを言ってるんだ。それをしたら作戦丸つぶれ、勝ち目なんてほぼない。
ほら、優希も和もキョトンとしている。まこに至っては苦笑いをしている有り様だ。
……いやこれ苦笑いじゃない、なんか普通に笑み浮かべてる?
「どういうことだじょ? のどちゃんと私での作戦かと思ったけど、部長のほうが実はいいってことか?」
「そうじゃないんだけど、えっとね……」
「部長?」
「あーやめといちゃれ優希。我らが部長はな、いま絶賛ナイーブ状態なんじゃ」
「は……!?」
「ナイーブって、どういうことですか?」
「おおかた、私の組んだ博打なのに後輩頼みだなんて、とかなんとか思い始めたんじゃろ」
「そうなんですか部長?」
「あー、どうなんでしょうね」
そんなことを聞かれて素直に『はいそうです』なんて答える人なんているんだろうか。いるなら是非とも会ってメンタリティについて一晩語らいたい。
「そうなんですね。なんというか、ちょっと誤想が過ぎています」
「おお、そうじゃ和。言うちゃれ言うちゃれ」
困ったものだ。返事を濁したら勝手に解釈された。もっとも、困るのは今回その勝手な解釈がたぶんあっていることなんだけど。
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