【ミリマス】紗代子は最高の瞬間を掴まえたい
1- 20
24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:24:39.57 ID:LgMjPCNT0
===

劇は順調に進んでいく。登場人物も次第に増えていく。

街を取り仕切る立場にいる男装の麗人(こちらも私が知ってる人。菊地真ちゃんが演じていた)に、
以下略 AAS



25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:26:12.06 ID:LgMjPCNT0

『正気じゃないな』男装の真ちゃんが切り捨てる。

相手を蔑むように見つめながら、
彼女はそれがどれほど馬鹿げた計画なのかを淡々とした口調で指摘する。
以下略 AAS



26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:28:01.60 ID:LgMjPCNT0

――これを、演じなくちゃならない。

そう思えば、自然と身震いする体。

以下略 AAS



27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:29:05.73 ID:LgMjPCNT0

「みんなで一致団結して穴を掘る。まるで演じる私たちみたいですね〜」

「で、でも。琴葉さんの役が足りませんよね……?」

以下略 AAS



28: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:30:43.52 ID:LgMjPCNT0

前半じゃ息詰まるように大人しかったバックミュージックは明るく奏でられて、
穴を掘るという演技をする誰も彼もが大変そうでも笑顔だった。

特に、雪歩ちゃんが穴を掘っている時の楽し気な演技と言ったらもう!
以下略 AAS



29: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:31:42.72 ID:LgMjPCNT0
【二幕 壁を掘る人#2】

「大失敗だったの」

彼女はにこやかに笑ってそう言った。
以下略 AAS



30: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:32:50.72 ID:LgMjPCNT0

だけど彼女は、私たちが『壁を掘る人』を演じることになったと聞いて
「懐かしいな」と当時を振り返り、「あの劇は大失敗だったよ」というとんでもない言葉で追想に一区切りをつけた。

「失敗?」と、琴葉さんが釈然としない様子で訊き返す。
以下略 AAS



31: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:34:26.69 ID:LgMjPCNT0

「あの頃は私、まだアイドルにだってなり立てで、色んな嫌なことからも逃げたくて。
そこに、プロデューサーがあのお仕事の話を持ってきたの。雪歩にピッタリの物語だって」

「それも、やっぱり木無塚さんが当て書きで?」
以下略 AAS



32: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:35:47.33 ID:LgMjPCNT0
===

貴重な彼女との時間はそれで終わった。

プロデューサーが雪歩ちゃんを迎えに来ると、
以下略 AAS



33: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:38:43.30 ID:LgMjPCNT0

「物足りないってよりも、惑わされたって感じです。煙に巻かれちゃったとでも言うか」

「でも、雪歩ちゃんに口止めをした木無塚さんたちの気持ちも……私は少し、分かるな」

以下略 AAS



34: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:40:27.77 ID:LgMjPCNT0
【二幕 壁を掘る人#3】

「それで、紗代子さんはどうしたいの?」と、目の前に座る小さな女の子は言った。
次いでストローの飲み口から唇を離し、半分ほどの量になったカフェラテの容器をテーブルに戻す。

以下略 AAS



79Res/72.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice