【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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417:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:06:26.96 ID:eCLY4xXr0
          1

 ラボと外界を隔てる安造りの扉を押し開けると、柔らかで親しみのある雰囲気が鼻に届く。

「おかえりぃ、オカリン」
以下略 AAS



418:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:07:16.95 ID:eCLY4xXr0
 テーブルに突っ伏したままの紅莉栖から、小さな呻き声が聞こえた。俺の発した言いがかりにも等しい言葉や、お約束の呼称誤差に対して突っ込んでこないところを見ると──

『どうやら、相当に痛かったらしい』

 少しだけ哀れみにも似た気持ちを浮かべながら、何気に紅莉栖の背中に生えた冊子に目を向けた。
以下略 AAS



419:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:08:14.48 ID:eCLY4xXr0
 それは、俺の実家に保管されていたはずの、幼少の頃の記録。まだデジカメなどという近代兵器が浸透するよりも前に残されたのであろう、アナログでできた思い出の数々。

 恐らくは、まゆりがお袋にでも頼んで借り出したのであろう、一冊のアルバム。
 そんな物を手に取りながら、それが紅莉栖の手に握られていた事実に、微かな嬉しさと、少しばかりの気恥ずかしさを覚える。

以下略 AAS



420:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:09:09.33 ID:eCLY4xXr0
「ちょっとまゆり!?」

 しかし、そんな紅莉栖の悲鳴などどこ吹く風。まゆりは一つのページで指を止めると、

「クリスちゃん、このページでうっとりしてたんだよ〜」
以下略 AAS



421:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:10:27.32 ID:eCLY4xXr0
「ああ〜。オカリンパパだ〜」

 まゆりの声が表すとおり、紅莉栖の指先には、俺の隣で突っ立って映る、一人の男の姿。

「お……親父じゃないか……」
以下略 AAS



422:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:11:54.78 ID:eCLY4xXr0
 仕方なく、俺自らが取り乱し続ける紅莉栖に、助け舟を手配する。

「分かった、もう分かったから助手よ。とにかく貴様は、シブ面好みのファザコンティーナという事で手を打つとうではないか」

「どこにティーナをつけている!?」
以下略 AAS



423:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:13:22.45 ID:eCLY4xXr0
        2

 まゆりがバイト先へと旅立ち、紅莉栖と二人で取り残されたラボの中。ソファの上でうーぱクッションを抱え込み、身体を丸めていた紅莉栖が口を開いた。

「どうしてあんな事を言った、岡部……」
以下略 AAS



424:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:14:21.28 ID:eCLY4xXr0
 そんな父親をぶら下げて、紅莉栖がそれをまゆりに伝える。それは、彼女にとって余りにも酷な作業だと思えた。

 だから──

「よかろう。助手ファザーの事ならば、この俺が説明してやろう」
以下略 AAS



425:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:15:52.92 ID:eCLY4xXr0
 きっぱりと言ってのける。

「どこがだ。変に気を使って……バカだろ」

「失礼な助手だな」
以下略 AAS



426:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:16:46.20 ID:eCLY4xXr0
「何がどうしてそうなるのよ……」

「どうしてもこうしてもあるか。俺と貴様を引き合わせたのは、他でもない貴様の父親ではないか」

「……え」
以下略 AAS



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