【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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424:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:14:21.28 ID:eCLY4xXr0
 そんな父親をぶら下げて、紅莉栖がそれをまゆりに伝える。それは、彼女にとって余りにも酷な作業だと思えた。

 だから──

「よかろう。助手ファザーの事ならば、この俺が説明してやろう」

 そんな妄言を口ずさみ、俺は紅莉栖本人の言葉を待つことなく、まゆりに対して勝手に講釈を垂れた。

 俺の話を聞いたまゆりは、俺が紅莉栖の父親と面識がある事に驚きつつも、紅莉栖の父親の人となりに対して、一応は満足をしたようで──

「やっぱりクリスちゃんのパパさんだねぇ〜」

 などと、一人納得しきりであった。

 だがしかし、とうの紅莉栖にしてみると、俺の取った勝手気ままな言動に釈然としないようであった。

「勝手にしゃしゃり出たのが気に食わないのなら、あやまろう。すまなかった」

 俺は素直に、紅莉栖に謝罪の言葉を向けた。しかし──

「そういう事を言ってるんじゃないだろ。何であんな心にもない事を言ったのかと聞いてるんだ」

 俺の謝罪がお気に召さなかったのか、紅莉栖の口調はどこか問い詰めるように聞こえた。

「あれじゃまるっきり、嘘──」

「別に嘘をついた覚えはないが」

 紅莉栖が吐きかけた言葉を先読みして遮る。そして、

「どうして俺が、助手の父親に関して、まゆりに嘘をつかねばならん。俺にはそんな義理も人情もないぞ」



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