【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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420:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:09:09.33 ID:eCLY4xXr0
「ちょっとまゆり!?」

 しかし、そんな紅莉栖の悲鳴などどこ吹く風。まゆりは一つのページで指を止めると、

「クリスちゃん、このページでうっとりしてたんだよ〜」

 うっとりしていた紅莉栖。いつだって冷静に周囲の状況に目を配る天才少女。鋭さこそ本質とでも言わんばかりの、あの牧瀬紅莉栖が──うっとり。

『よもや、そんな言葉を耳にする日がこようとは……』

 そんな事を思いながら、まゆりの指し示したページの写真に視線を這わせる。そこには、義務教育に突入したてであろう幼少の俺が、家族と共に映った写真が数枚。中には、小学校の入学式と思しきシュチュエーションの物もあり──

『どこの小学生名探偵だ……』

 蝶ネクタイに半ズボン。その、無理やりに着飾らされたいでたちに、何とも言えない恥ずかしさが湧き上がる。

「助手よ……お前、こういう趣味……」

「ちがうぞ! 誤解だ! 勘違いするな、私が気になってたのは……はう」

 慌てた様子で俺の手にあるアルバムを覗き込んだ紅莉栖が、目にした何かに当てられたかのように、か弱い声を出してヒザを──

「ふんぬ!」

 気合と共に、崩れそうになった身体を立て直して見せる。類まれなる、助手の根性であった。

「わ、わ、私が! 私が見てたのは、ええと! ああ、そうだ! ここ! ここよ!」

 そして、一枚の写真の片隅に、びしりと指先を突き立てる。



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