【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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418:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/23(月) 21:07:16.95 ID:eCLY4xXr0
 テーブルに突っ伏したままの紅莉栖から、小さな呻き声が聞こえた。俺の発した言いがかりにも等しい言葉や、お約束の呼称誤差に対して突っ込んでこないところを見ると──

『どうやら、相当に痛かったらしい』

 少しだけ哀れみにも似た気持ちを浮かべながら、何気に紅莉栖の背中に生えた冊子に目を向けた。

「って、おま……それ、どこで……」

 少し驚いた。どうして紅莉栖の手に──いや背中に、そんな物があるのか戸惑い、そしてその答えを想像してまゆりに目を向ける。

「まゆりだな、これは?」

 少しだけ問いただすようにそう言うと、「えへへ〜。ばれてしまったのです」などと、とぼけた様子でニッコリと微笑んだ。

「まったく……」

 俺はしかめっ面を顔面に貼り付けて、紅莉栖の背中からその冊子を引っこ抜く。

「あ……」

 紅莉栖は短く声を立ると、緩慢な動作でテーブルに張り付いた身体を引き起こす。そして、俺が取り上げた冊子に追いすがるように手を伸ばし──

「見たいのか、助手よ?」

 俺の声にビクリと反応し、紅莉栖が手を引っ込めた。

「べ……別に岡部の過去に興味あるとか、そういう事じゃないからな。勘違いするなよ」

 そんな言い訳じみた捨て台詞に耳を傾けながら、俺は取り上げた冊子を適当に開く。そこには、色合いや配置などにまで気を配って並べられた、たくさんの写真。

「また古いものを……」



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