【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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402:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:34:20.80 ID:+mU1ijAH0
 自信がなかった。一月前、ありがとうと言って、名前を呼んでくれた彼。

 その中に込められた、余りにも膨大な感謝の理由に気が付いてしまうと、今、私が抱えている想いが、とても薄っぺらに感じてしまった。

「ちゃんと……言いたい」
以下略 AAS



403:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:41:25.14 ID:+mU1ijAH0
     2

「ねぇオカリン。せっかくクリスちゃんを屋上に呼び出したのに、どうしてまゆしぃも一緒に来ないといけないのでしょうか?」

 目を丸めている私の耳を、彼に問いかけているまゆりの声が小さく揺らした。
以下略 AAS



404:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:42:14.45 ID:+mU1ijAH0
「無論である!」

 胸を張られてしまった。どこから論破すれば、いいんだろう?

「ええとだな、岡部。朴念仁代表のアンタに、センスとかを求めるつもりはないけど、でもいくらなんでも大きすぎると思うわけだ」
以下略 AAS



405:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:43:17.09 ID:+mU1ijAH0
「いいから、呼ぶまで動くな。分かったな?」

 強く念を押され、シブシブと頷いている。なんだかちょっと、可哀想にみえてしまった。そして──

「では、メインイベントを始めようではないか」
以下略 AAS



406:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:44:18.85 ID:+mU1ijAH0
「ふぇ?」

 出し抜けに、ちゃんとした名を呼ばれた。またしても、声を上ずらせてしまった。

「お前この前、まゆりの前で妙な事を口走ったらしいな? 自分だけ貰えるとか、何とか」
以下略 AAS



407:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:45:44.30 ID:+mU1ijAH0
「む、ムチャクチャ言うな! 想いを込めてるなら、自分で渡せばいいだろ!?」

 思わず、口やかましくがなり立ててしまった。

「そう言うな。渡せるものなら……渡している」
以下略 AAS



408:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:47:04.03 ID:+mU1ijAH0
「だったら投げるな! つーか、割れ物って何よ?」

「マグカップだ。いつだったか、奴らの襲撃を受けたとき、あいつのカップが割れてしまったからな。代わりを買った」

 微かに引っ掛かる。
以下略 AAS



409:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:48:01.93 ID:+mU1ijAH0
「これで……最後?」

 すっかり萎れてしまった、大きかった布袋。そこから彼が手を抜き終えた様を、少しだけ霞んでいる視界でじっと見つめる。と、

「いや、まだ残っている」
以下略 AAS



410:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:49:17.70 ID:+mU1ijAH0
 彼女の名前をこうして口に出来る。その事が、とても温かくて──

「クリスちゃん、どうしたの? 泣いてるの? ひょっとして、オカリンにいじめられたの?」

 心配する声を、とても切なく感じてしまった。
以下略 AAS



411:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:53:37.61 ID:+mU1ijAH0
うへへ sageでこそこそ楽しい
たまたま見つけてしまった人はお茶菓子程度のものだと思って読み流すのが吉!


412:名無しNIPPER[sage]
2018/07/22(日) 23:30:24.29 ID:VyYsZEfSO
マホー、日本にはバレンタインデーに想い人にチョコレートを渡す風習があるみたいだねー


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