【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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405:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:43:17.09 ID:+mU1ijAH0
「いいから、呼ぶまで動くな。分かったな?」

 強く念を押され、シブシブと頷いている。なんだかちょっと、可哀想にみえてしまった。そして──

「では、メインイベントを始めようではないか」

 彼はそんな事を言いながら、布袋の先端を握り締めて、ゆっくりと私へ向けて、歩み始める。

「まさかと思うけど、質より量で勝負とか……そういう事?」

「何を言っている。うぬぼれているな、助手風情が。勘違いするな。こう見えても、俺は婦女子から大人気でな。毎年この時期は、大変なものだ」

 そんな事を言いながら、遠い目をしてみせる彼。何だかとても、胡散臭い。

「胡散臭い」

 思った事をそのまま口にする。と、彼の眉間にシワが寄った。

「失礼な奴め。まあいい。どの道、この中で、お前に渡す物は一個だ、安心しろ」

 ニヤリと笑いながらの一言に、不思議と少しだけ落胆してしまいそうになり、慌てて気持ちを持ち直す。

「あ……そう」

 おかしな事に、少しだけ声が上ずってしまった。別にいっぱい欲しいとか、そういう事ではない。

 そして私の足元に、ドチャリと音を立てて置かれる布袋。彼は袋に腕を突っ込んで、中身をゴソゴソと漁り始める。

「ところでだ、紅莉栖」



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