【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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406:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:44:18.85 ID:+mU1ijAH0
「ふぇ?」

 出し抜けに、ちゃんとした名を呼ばれた。またしても、声を上ずらせてしまった。

「お前この前、まゆりの前で妙な事を口走ったらしいな? 自分だけ貰えるとか、何とか」

 ドキリとした。

「そんな事、あったかしら?」

 しらばっくれてみるも、しかし思い当る節はあった。一月の間、ずっと抱えていた何かを、ついポロリと口にして──何だかその時、まゆりの視線を感じた事があったような、なかったような。

「ふん、まあいい。それよりも……おっと、これか?」

 彼の手が袋から抜き出される。私の視線は、その大きな手に握られた、綺麗なラッピングの長細い小箱に、釘付けになる。が──

「なんだ、違うな。これはお前のではなかった」

 続けられた言葉に、小さく落胆し──

「仕方ない。お前から渡しておいてくれ」

 とんでもない台詞とともに、小箱が宙を舞い、すごく慌てる。

「うっわわ!」

 ギリギリで受け止める。危なくキャッチし損ねるところだった。何を考えてるんだ、こいつは?

「気をつけろ。想いの込めた一品だ。大切に扱え。渡す前に傷物にされたのでは、かなわんからな」

 しれっとした物言い。私は分けが分からず頬を引きつらせる。



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