【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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403:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:41:25.14 ID:+mU1ijAH0
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「ねぇオカリン。せっかくクリスちゃんを屋上に呼び出したのに、どうしてまゆしぃも一緒に来ないといけないのでしょうか?」

 目を丸めている私の耳を、彼に問いかけているまゆりの声が小さく揺らした。

「さっき言っただろう、まゆり。お前もすでに、このイベントの大切な要素なのだとな。ふぅーはははっ」

 一頻りのたまって高笑い。そんな、いつもと変わらぬ姿を眺めつつ、私はゆっくりと口を開く。

「岡部……一つ聞いていいか?」

「なんだ?」

 私は目をパチクリと瞬かせながら、伸ばした指先で彼の背後を指し示して見せる。

「それ……なに?」

「何? とは愚問だな。貴様、今日が何の日か、知らぬというワケでもあるまい?」

「いや、知ってるけど……でも、変だろそれ」

 私の指先。その先に捕らえた、いやに大きな布袋を穴が空くほど凝視する。

「変だと? 失敬な奴め。一月前の借り。それを返すのだ。これくらいあって、然るべきではないか」

 もう、意味がよく分からなかった。分かるのは精々、彼の言う一ヶ月前というのが、言わずもがな『あの日』に該当しているのだろうという程度の事。

「じゃあなに? その中はバレンタインのお返しが詰まってるとか……そう言いたいのか?」



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