【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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408:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:47:04.03 ID:+mU1ijAH0
「だったら投げるな! つーか、割れ物って何よ?」

「マグカップだ。いつだったか、奴らの襲撃を受けたとき、あいつのカップが割れてしまったからな。代わりを買った」

 微かに引っ掛かる。

「襲撃って……なに」

 しかし彼は答えない。

「こんなのもあったか。やはり包装してないと安っぽく見えるな。まあいい。それもだ、頼んだぞ」

 そして宙を舞う、カップ入りのプリン。何とか片手で確保する。

「勝手に食べたら、やたらに怒っていたからな。ちゃんと名前も書いておいてやった。俺はいい奴だな、うむ」

 上ブタの真ん中に「助手」と殴り書きされた、どこにでも在りそうなプリン。

「助手じゃなくて……牧瀬だろ」

 知らないうちに、言葉が漏れ出していた。一瞬流れる沈黙。そして──

「そう、だったかもな」

 彼は静かにそう言うと、袋漁りを続けていく。

 それから、宙を舞っては私が受け取る、想いの形。何度も何度も繰り返され、その度に、どうしてか私の心には、小さな細波が立っていく。

 そして、気付けば私の腕の中は、渡せといわれて受け取った贈り物で、溢れかえっていた。



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