231: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/23(木) 22:26:48.97 ID:PetabUOy0
「しかし、妙ですね」
232: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/23(木) 22:27:15.54 ID:PetabUOy0
「具体的には、どうなってきているのですか?」
233:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/23(木) 22:27:41.95 ID:PetabUOy0
「こういうのって、ジョッキに注いで持ってくるもんじゃないのか……?」
234:名無しNIPPER
2019/05/23(木) 22:56:32.78 ID:1KR36vJWo
いいなこういう雰囲気!
おつおつ
235:名無しNIPPER[sage]
2019/05/25(土) 02:33:35.39 ID:VOOSCTBDO
乙
久しぶりにビール飲みたくなってきた
236: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/25(土) 17:30:29.46 ID:qW+Kebhi0
んぐんぐんぐ。
まるで乾いた砂地に染みこむかのように、俺の身体はビールを受け入れていく。気が付けば、ジョッキは空になっていた。俺は、当然の権利を行使するがごとく樽から二杯目のビールをすくいあげた。
237: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/25(土) 17:30:56.22 ID:qW+Kebhi0
……誰かと酒を酌み交わすのは久しぶりのことだ。認めたくないことではあるが、たとえその相手が忌々しい炎魔将軍だとしても一人で飲むより何倍も愉快だった。千鳥足テレポートの成功率が、複数人だと上がるという話は実のところそこに理由があるのかもしれない。
238: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/25(土) 17:31:22.70 ID:qW+Kebhi0
「少なくとも、現魔王様の支配下にある魔物たちは魔王軍壊滅以降そんなことはしていない。一部、魔王様の手を離れた魔物についてはあずかり知らぬがな。どうする……それでもお前は、魔王様を手にかけるのか?」
239: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/25(土) 17:31:50.23 ID:qW+Kebhi0
そんなこと考えもしていなかったさ。だがマスターの言い分は、至極尤もなものだ。魔王の代替わりによる再びの戦火。その可能性は十分に起こりうる。だが勇者としても、一個人としても魔王を打ち倒すことが許されないなんて。ならば、俺はいったいどうすればいいというのだ。魔王を倒すこともできず、千鳥足テレポートをつかうこともできずに俺はただ一人何をするでもなく呆けて立っていなくてはならないのか。
俺とマスターは先ほど同盟を結んだ。俺たちは、いま彼女を探すうえで協力関係にある。仮に、俺が役立たずに甘んじていたとしても、きっとマスターは彼女を見つけ出してくれるだろう。だが、いくらマスターが手を貸してくれるからといって、俺が指をくわえてそれを見ているわけにはいかない。マスターにはマスターの理由がある様に、俺には俺が彼女を探す理由がある。
240: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/25(土) 17:32:17.19 ID:qW+Kebhi0
「……元気にしています」
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