遊び人♀「おい勇者、どこ触ってんだ///」
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231: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/23(木) 22:26:48.97 ID:PetabUOy0


「しかし、妙ですね」


 窓の外を眺めていたマスターが、振り向くことなく、まるで自分に言い聞かすように呟いた。


「どうかされましたか?」


「いえね炎魔将軍、どうして魔物たちは人の姿に化けて仕事をしているのです?慣れない姿は大変でしょうに」


 俺は、立ち上がりマスターの隣へと歩を進める。マスターの視線の先には確かに、魔物の姿を保った者は一人もいない。確かに、魔物の巨大な体躯のほうが力は発揮しやすいだろう。ホップ入りの木箱だろうがダース単位で持ちは込めるんじゃなかろうか。


「ああ、それは、設備が人間用のサイズだからです。魔物の体だと大きすぎて、バルブ一つ閉めるのにも苦労しますので」


「ははぁ、そこまでは思い至りませんでした。なるほど、よく考えているものです」


「ですが、そこに少し問題もありまして……」


 炎魔将軍が横目に俺をチラリと見る。どうやら、俺にはあまり聞かせたくない話らしい。



「構いません。話してください」


「……人に化けているせいか、彼らの思考や性質が人間に寄ってきているようなのです」


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