遊び人♀「おい勇者、どこ触ってんだ///」
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232: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/23(木) 22:27:15.54 ID:PetabUOy0


「具体的には、どうなってきているのですか?」


「魔族とは、そもそもみな姿かたちが違えども一つの群れのようなものです。ミノタウロスもオーガもオークも等しく群れの一員であり、その頂点には魔王様が君臨しています。魔王様が黒を白と言えば、それは白になり。犬を猫だと言えば、それは猫となります。しかし、その絶対的な関係性が魔物たちが人間性を手に入れたことで薄れつつあるのです」


「人間性……?」


「所謂、アイデンティティを獲得したということでしょうか?」


「そのとおりです」


「俺には、貴様は元よりそれを持っていたように見えるんだが」


「強い魔物は、確かにアイデンティティを持ちうるものだ。だがそれが、下級魔族にまで広がりつつあるということだ」


「人に化けると人に近づくということですか。興味深いものです」


 そこへ、扉が勢い良く開けられ男が入ってきた。眼帯をつけたその男の肩には、その両方に樽が抱えられていた。


「ビール……持ってきたぞ……」


 大男は、樽を無造作に机の上に置いて去っていった。炎魔将軍は、棚からジョッキを持ち出しマスターと俺に渡してくれた。


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