233:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/23(木) 22:27:41.95 ID:PetabUOy0
「こういうのって、ジョッキに注いで持ってくるもんじゃないのか……?」
「どうせ、おかわりするんだ。こっちのほうが早いだろう?」
俺は、若干呆れつつも「まあ、それもそうか」と妙に納得してしまっていた。
炎魔将軍に促され、樽にジョッキを突っ込みビールをすくいあげる。魔族の造った酒か、如何ほどの物であろうかと早速口に運ぼうとするとマスターがそれを制してきた。
「せっかくですから」
マスターはそういって、その手に握られたジョッキを俺たち3人の中央へと伸ばす。意図を察した炎魔将軍が、忌々しそうにしかしマスターに逆らうわけにもいかず同じようにジョッキを差し出してきた。ここで、それに抗うのも大人げないだろう。
「乾杯! 」
俺たちは、マスターの掛け声に合わせてジョッキを重ねた。
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