175: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/03(金) 16:30:00.04 ID:KfriHW7I0
……って、俺は阿呆か。なんて無駄な思案を巡らせていたんだ。
今、この場において問題は既に解決されたも同然ではないか。なんたってここには、千鳥足テレポートを開発した大賢者がいるのだから。
176: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/03(金) 16:30:29.14 ID:KfriHW7I0
ふむ、手詰まりだ。
自身の魔法への知見が浅いとは思わないが、これだけ複雑の条件付けが為されているとお手上げだ。
少なくとも、酒が入っている状態で取り組むべき問題ではない気がしてきた。
177: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/03(金) 16:30:56.10 ID:KfriHW7I0
「まだ怒ってる?」
178: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/03(金) 16:31:23.27 ID:KfriHW7I0
「かつて俺はキミに約束した。俺が君を守ると」
179: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/03(金) 16:31:50.78 ID:KfriHW7I0
〜〜〜〜〜〜
「ビールの苦みはホップに由来するものなのよ」
180: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/03(金) 16:32:18.77 ID:KfriHW7I0
〜〜〜〜〜〜
「うんうん、そうだな。俺も、君の中身のほうを楽しみたいものだ」
181: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/03(金) 16:32:46.08 ID:KfriHW7I0
〜〜〜〜〜〜
「それを言うなら、遊び人さんは。地獄のサルの尻のように顔が赤い」
182: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/03(金) 16:33:13.85 ID:KfriHW7I0
かつての、自身の発言が走馬灯のように駆け巡っていく。
その光は、俺の全身を青白く照らした後、反転急上昇、今度は真っ赤に染め上げていく。
183: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/03(金) 16:33:42.29 ID:KfriHW7I0
俺は、マスターの意図を探る。
いくら俺たちがマンハッタンを二人して飲んでいるからと言って、その由来を意味深に語る意味はなんだ。
そんなのは考えるまでもない、これはマスターからの餞。すなわち、俺たちが抱えている帰還できないという問題のヒントになっているのだ。
184: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/03(金) 16:34:09.86 ID:KfriHW7I0
……マスターの言うとおりだ。
いったい俺はいつから、こんなにも弱くなってしまったのだろう。
例え初めての経験だろうと、その勇気をもって臨むのが勇者ではなかったか。
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