白菊ほたる『災いの子』
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18: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/05(土) 11:15:12.92 ID:sqRoe9hI0
「……不幸が」

「はい」

「うつりますから」
以下略 AAS



19: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/05(土) 11:16:57.68 ID:sqRoe9hI0
「どうぞ……気を付けてください」

 鍵を開けたほたるちゃんが先に部屋の中に入る。
 引っ越してきたばかりなので、中は当然がらんとしていた。間取りはあたしが住んでいる部屋と変わらない。家具と呼べるものは備え付けのベッドがひとつだけ、ほたるちゃんの荷物らしい開封されていないダンボール箱がいくつか、部屋の隅に積み重なっていた。

以下略 AAS



20: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/05(土) 11:19:13.70 ID:sqRoe9hI0
「そういえば、プロデューサーが事故にあったってのは?」

「えっと……昨日、私が公園でスカウトを受けまして」

「うん」
以下略 AAS



21: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/05(土) 11:20:22.74 ID:sqRoe9hI0
「私は……」

 長い沈黙のあと、消え入りそうな声でほたるちゃんがつぶやいた。

「アイドルになりたいです」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage]
2018/05/05(土) 12:01:39.84 ID:WpU1h5/Ao
話は面白いんだけど、トリップの後ろの数字が全く意味をなしてないから今日はここまでとか書き込んでくれると嬉しい


23: ◆ikbHUwR.fw[sage]
2018/05/05(土) 12:45:18.68 ID:sqRoe9hI0
>>22
今後そのようにします。本日はここまでです。


24:名無しNIPPER[sage]
2018/05/07(月) 01:07:25.72 ID:N8Mk+dzk0
面白いです 期待


25: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/07(月) 19:52:40.49 ID:eRaIODkj0
   03.

 346プロダクションの事務所はとにかく大きい。
 敷地内に広い中庭とカフェがあり、ビルの中にはエステルームやトレーニングルームまで完備されている。このトレーニングルームは街のスポーツジムにも負けないくらい設備が充実していて、ルームランナーにエアロバイク、変わったところだとボクシングのサンドバッグやリングまであるらしい。

以下略 AAS



26: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/07(月) 19:54:34.92 ID:eRaIODkj0
「聖さん、こちらが新人の白菊ほたるです。白菊、この人は青木聖さん。うちの専属トレーナーでかなりのベテランだ」

 とプロデューサーさんが言った。
 私は『専属トレーナー』という言葉にまたもや感動を覚えつつ、「よろしくお願いします」と言って頭を下げた。

以下略 AAS



27: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/07(月) 19:55:52.75 ID:eRaIODkj0
 この日はダンスを教えてもらった。
 ダンスは昔から好きではあったけど、これまで正式に習えるような機会はなく、私の技量はほとんど素人と変わりない。まずは基礎の基礎からということになった。

 スピーカーから流れる音楽とトレーナーさんの叱責の声を浴びながら、懸命に体を動かす。トレーナーさんの見せるお手本では簡単そうに見えるのに、いざ自分でやってみるととても難しい。
 何度も転んでは立ち上がりを繰り返し、およそ1時間半後、私は全身汗だくで床にへたりこみ、必死に息を整えていた。
以下略 AAS



28: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/07(月) 19:56:55.85 ID:eRaIODkj0
「なかなか面白いヤツじゃないか」

 トレーナーさんが笑って、プロデューサーさんの背中をばしんと叩く。

「水分だけはしっかりとるように」
以下略 AAS



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