小日向美穂「神様にはセンチメンタルなんて感情はない」
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31:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:43:44.65 ID:WQSNhX7B0
「じゃあ私の本音、言っていい?」

「私に他の誰かとキスしてほしくないって言いたいんでしょ?」

「すごい、どうして分かったの」
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:44:29.34 ID:WQSNhX7B0
「キス、してみる?」

耳元で卯月ちゃんが囁いた。

「誰と?」
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:45:07.05 ID:WQSNhX7B0
ふと、こんなことを思った。

お姉ちゃんは私のファーストキスを奪ったけど、私もお姉ちゃんのファーストキスを奪ってしまったわけで、そうすると世界中にいる他の卯月ちゃんのファーストキスも同時に奪ったことになり、そのことについて他の卯月ちゃんは知ってるんだろうか?
あるいは、まったく気にもかけていないんだろうか?

以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:46:06.43 ID:WQSNhX7B0



私の事務所のもうひとりの天使について簡単に紹介しようと思う。

以下略 AAS



35:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:46:41.88 ID:WQSNhX7B0
休憩室の自販機でお茶とジュースを買い、奥の目立たないテーブルに向かい合って座った。
そしてどうやって話を切り出したらいいか分からなくて私がもじもじしていると、文香さんがゆっくりと話しはじめた。

「卯月さんは、具体的にどのように不安定なんでしょうか?」

以下略 AAS



36:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:47:24.95 ID:WQSNhX7B0
「卯月ちゃんは、自分はからっぽなんだって言ってました」

「それは天使に限らず、人間や動物といったあらゆる現象に対して言えることです」

文香さんは意外なくらいはっきり答えた。
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:48:01.79 ID:WQSNhX7B0
「私の役割は、物語を語ることです。そしていま、私は美穂さんの物語を語っています。それが私の考えです」

「えっと……」

私は目をぱちくりさせて文香さんの言ったことの意味を考えようとした。
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:48:38.20 ID:WQSNhX7B0
「卯月さんのお力になりたい……美穂さんは先ほどそう仰っていましたね」

私は力強くうなずいた。

「であれば私から言えることは2つあります。ひとつは祈るのを止めないということ、もうひとつは――」
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:49:17.18 ID:WQSNhX7B0
「どうしたの、お姉ちゃん」

「文香ちゃんに呼ばれたの。べつにおどかそうって思ったわけじゃないよ?」

「透けてるみたいだけど……」
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:49:55.34 ID:WQSNhX7B0



ねえ、わたし思ったんだけど。

以下略 AAS



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