160: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:05:24.60 ID:NlmXOd7+0
エーゲ海。小さく波が打ち寄せる海岸に、セイバーを着陸させる。
街で偶然再会したミリアリア・ハウの助力が得られなければ、こうも早くにキラたちと接触することは叶わなかっただろう。
セイバーから降りると、先に到着していたミリアリアが手を振っていた。
161: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:07:36.56 ID:NlmXOd7+0
カガリ「アスラン、おまえ…ザフトに戻ったって、本当なのか…?」
アスラン「…ああ。その方がいいと思った。俺自身のためにも、オーブのためにも」
カガリ「そんなっ!なにがオーブの…!」
162: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:09:15.53 ID:NlmXOd7+0
アスラン「キラ、カガリ…おまえたちは何故あんな馬鹿げたことをしたんだ?おまえたちのせいで、ミネルバからも要らぬ犠牲が出た!」
カガリ「馬鹿げたこと…!?」
吐き捨てるように言うアスランに、カガリはたまらず言い返した。
163: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:12:09.98 ID:NlmXOd7+0
アスラン「キラ…」
キラ「君はどうしてプラントに戻ったの?僕たちを探していたのは何故?」
アスラン「…プラントは、議長は、今のこの状況を終わらせるために尽力している。その手伝いがしたいと思った」
164: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:14:47.19 ID:NlmXOd7+0
アスラン「どういう意味だ?おまえだって、デュランダル議長の言葉は聞いているはずだ!」
キラ「…だったら、今プラントにいる、あのラクスはなに?どうして本物の彼女が殺されそうになるの?」
アスラン「ラクスが狙われた…!?それはどういう…」
165: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:17:34.36 ID:NlmXOd7+0
キラ「どうしてラクスが狙われなければならないのか…それがはっきりしないうちは、議長もプラントも信じられない」
アスラン「……」
確かに、デュランダル議長には動機がある。
166: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:19:34.46 ID:NlmXOd7+0
キラ「アスラン、君はおかしいと思わないの?ラクスが襲われたのと同時期に、偽物のラクスが出てくるなんて」
そんなことはキラに言われずとも分かっていた。ただ、信じたくなかったのだ。
アスランがザフトに復隊したのは、議長の力になりたいと思ってのことだったから。
167: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:22:15.18 ID:NlmXOd7+0
キラ「じゃあ君は、これからもザフトで戦うつもりなの?この前みたいに、オーブとも?」
アスラン「俺だって、オーブとの戦いは避けたい。だが攻めてきているのは、地球軍とオーブだ」
キラ「でも…それでも僕たちは、オーブを撃たせたくないんだ」
168: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:26:28.89 ID:NlmXOd7+0
アスラン「キラ、カガリ…俺たちの想いは、きっと同じだ。だが、おまえたちはそれを伝えるために何をした?」
アスラン「戦いをやめろと叫んで、やめなかったときは力で捻じ伏せて…それが本当に、オーブを守ることに繋がるのか?」
カガリ「それは…」
169: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:28:39.31 ID:NlmXOd7+0
アスラン「…時間だ。もう、ミネルバに戻らなければ…」
キラ「アスラン!まだ話は…!」
アスラン「あんなことを続けていれば、軍はおまえたちを野放しにはしない!いずれ、おまえたちを倒すための戦いだって起きてしまう!」
170: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:34:22.51 ID:NlmXOd7+0
今日の更新はここまでです
個人的にレイが好きなんですが今のところちょっと空気気味でどうにかしたい…
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