4: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:32:29.11 ID:X17K8DuQ0
だいたい1年前。
入学してきた時に軽音部を選んだのは、音楽しか自分にできることが思いつかなかったから。
5: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:33:32.22 ID:X17K8DuQ0
音楽室にはいつもひとりだったから、その景色は珍しいような、嬉しいような。
この時間は軽音部専用のはずだから、大方勝手に使っているんだろうけども。
6: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:34:33.20 ID:X17K8DuQ0
――――――
―――
7: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:35:28.48 ID:X17K8DuQ0
「勝手に使ってすみませんっ。その、誰も使ってない場所を探してて……」
「まぁ、気まぐれに使ってるからね」
8: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:36:11.13 ID:X17K8DuQ0
「あいたたっ。まだまだ練習が必要だなぁ」
苦笑いをする工藤さんを見て、自分もやっと笑った。
9: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:36:54.47 ID:X17K8DuQ0
「あ……い……っ」
忍は何かを言おうとして、急に言い澱んだ。
10: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:38:15.79 ID:X17K8DuQ0
◇
11: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:39:27.40 ID:X17K8DuQ0
――――――
―――
12: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:39:55.97 ID:X17K8DuQ0
忍は、音楽プレイヤーを持ったまま何かを考えているようだった。
固まったままの姿に僕が怪訝な顔をし始めると、それを見なかったように思いつきの顔を返してきた。
13: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:40:36.97 ID:X17K8DuQ0
細かく刻んだハイハットの音から始まって、明るいピアノが流れ出す。
忍がすっと息を吸う音が、僕の耳に残る。
14: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:41:38.89 ID:X17K8DuQ0
「どう? キーとかアクセントとか、それに最後のサビは自信あるよっ」
77Res/84.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20