66: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:42:22.01 ID:/2tjzfVC0
行政官「うーん、納得は出来ませんが大司教の意見はわかりました」
行政官「さて、話は尽きませんが、そろそろ採決に移りましょうか」
67: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:42:48.17 ID:/2tjzfVC0
大司教「しかしな行政官よ、儂の鑑識眼なんぞ当てにならんかもしれんぞ?」
大司教「あの陽気な男は、儂の想像以上のことやってのけるやもしれぬ」
68: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:43:16.99 ID:/2tjzfVC0
大司教「さて剣聖よ、儂らの疑惑は深まりつつあると思うがどうじゃ?」
剣聖「・・・うむ」
69: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:43:45.01 ID:/2tjzfVC0
――――――
勇者は、魔王討伐の旅に出る前は王都より遠く離れた南西の小さな町で衛兵を務めていました。
当時、町役場に勤めていた私とは年も近かったこともあり。よく二人で、町の酒場に繰り出したものです。
70: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:44:16.60 ID:/2tjzfVC0
勇者「恋人の家族の敵討ちってのもあるけど、何か大それたことをやってみたいって気持ちもある」
勇者「世界を見て回りたいという好奇心もあるし、この町に飽きたってのもある」
71: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:44:51.49 ID:/2tjzfVC0
――――――
剣聖「・・・俄かには信じられんな。手を抜いたのではないか?」
72: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:45:21.27 ID:/2tjzfVC0
剣聖「何も有象無象の中から選ぶわけではない。少しは妥協してもいいんじゃないか?」
行政官「あなた方がそれを言うのですか?」
73: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:45:58.20 ID:/2tjzfVC0
行政官「そうです。だが、私たちの仕事は、彼らからそれを奪うものだ」
行政官「魔王が健在な今、私たちが誰かを『勇者』であると認めてしまえば冒険者達はどう思うでしょうか」
74: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:46:25.60 ID:/2tjzfVC0
行政官「それでは、採決に入ります」
行政官「国中で悪事を働いた元義賊、彼は勇者足り得るか?」
75: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/13(金) 16:46:52.74 ID:/2tjzfVC0
――――――
3人目 国に抗う男 勇者認定ならず
76:名無しNIPPER[sage]
2018/04/13(金) 18:23:20.17 ID:HKe/apeGo
夢を奪いたくない、成し得た者が勇者っていうなら
もう全員でさっさと乗り込めよって思う
115Res/104.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20