388:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:28:19.72 ID:pFf/ISIR0
その時。
何かがそっと、私の肩に被せられた。
389:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:29:39.19 ID:pFf/ISIR0
「あれ……私、なんで春香の病室で……」
「あの後みんなでお見舞いに来て、寝ちゃったんだよ」
390:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:30:44.78 ID:pFf/ISIR0
「今、何時ですか?」
「ちょうど日付が変わるくらいだな」
391:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:31:17.59 ID:pFf/ISIR0
夜風が冷たい帰り道。
「ずっと聞きたかったんだが」
392:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:36:21.37 ID:pFf/ISIR0
「でも、最後に話した時」
思い出す。
393:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:37:47.89 ID:pFf/ISIR0
「千早はくれたよ、沢山のものを」
プロデューサーの声が、夜道に小さく響いた。
394:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:38:14.47 ID:pFf/ISIR0
「お前の悪い癖だ」
「いたっ」
395:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:38:48.34 ID:pFf/ISIR0
「悔いてどうにかなるなら、それでもいいんだけどな」
ゲンコツが落ちたところを軽く押さえる。
396:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:39:48.53 ID:pFf/ISIR0
それなら私は、春香に何をしてあげられるのだろう。
どうすれば春香は、また笑ってくれるのだろう。
397:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:42:23.21 ID:pFf/ISIR0
「俺達にできることなんて何もないよ、千早」
けれどプロデューサーからの返事は、非情なものだった。
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