千早「賽は、投げられた」
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392:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:36:21.37 ID:pFf/ISIR0

「でも、最後に話した時」


思い出す。

ドアの向こうから聞こえた、涙声を。


「春香は泣いていました」


最後の最後で思わず溢れてしまったのだろう。

彼女のもう一つの、本当の気持ち。


「静かな寝顔だけれど、きっとまだ、あの子は泣いています」


みんなに抱き締められた時に聞こえた、か細い声。

春香は私に、勇気をくれた。

でも私はまだ、春香に何もあげていない。


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