390:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:30:44.78 ID:pFf/ISIR0
「今、何時ですか?」
「ちょうど日付が変わるくらいだな」
日付を跨いだら魔法が解けて、春香が起きたりしないだろうか。
そんな逃避的な思いを巡らせる。
けれどそばで寝息をたてる春香は、いつものままで。
死んだように、穏やかなままで。
「病院に泊まってくか? 帰るなら送っていくよ」
「大丈夫です。一人で帰れますから」
「時間が時間だ。大切なアイドルを一人で帰せるか」
大切な、アイドル。
私を許してくれるその言葉が、嬉しくて、嬉しくて。
そして春香の隣では、少し苦しくて。
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