397:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:42:23.21 ID:pFf/ISIR0
「俺達にできることなんて何もないよ、千早」
けれどプロデューサーからの返事は、非情なものだった。
「できる、なんて確信を持って言えるのは、余裕と力のある人間だけだ」
当たり前のことを言うように、その声に躊躇いはなかった。
「俺達は医者でも超能力者でもないし、春香の目を覚ます確かな術なんて持ち合わせていない」
「もし自分が何か"できる"と思ってるなら、それは思い上がりだと、俺は思う」
その言葉は、私に向けられたものなのだろうか。
それとも、プロデューサーの脳裏を過ぎるのは。
「……随分、酷いことを言うんですね」
「あはは、意味を取り違えないでくれよ」
取り違える?
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