398:名無しNIPPER[saga]
2018/04/12(木) 01:46:45.27 ID:pFf/ISIR0
「できることなんて何もない、だから俺達は"する"しかない」
「"する"?」
思わず聞き返す。
「その結果が実を結ぶなんて保証は誰もしてくれない」
「でも、もしかしたら、もしかしたら小さくとも何かに繋がるかもしれない」
「そんなあやふやな何かを信じて、良かれと思って進むしかないんだ」
「1+1の計算は、"できる"」
「スポーツ大会での応援は、"する"」
「それなら、哀しむ誰かに笑ってほしくて、励ますのは?」
「大好きな人に喜んでほしくて、プレゼントを贈るのは?」
指折り数えながら、プロデューサーの言葉を心の中で復誦する。
少しずつ、プロデューサーの言葉が染み込んでくる。
「それが、"する"ですか?」
少なくとも、俺はそう思うよ。
プロデューサーはそう言って、小さく笑った。
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