268:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:14:30.95 ID:3FrzmiYZ0
くすくすと奈雨は笑い、部屋の中に入ってきて、ちらっと俺を見てからベッドに腰を下ろす。
ルームウェアに身を包み、髪はもう結ばれていて、もう寝る準備は万端ということらしい。
「飲み物、もらっていい?」
269:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:15:06.67 ID:3FrzmiYZ0
「……じゃあ、はい」
「いや、もう全部飲んでいいけど」
270:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:16:11.16 ID:3FrzmiYZ0
「あっ……」
奈雨の驚いたような、戸惑ったような声を感じつつ飲み干し、机に空になったペットボトルを置く。
そしてその流れのまま彼女の隣に腰を下ろす。
271:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:17:24.19 ID:3FrzmiYZ0
言葉の通り、奈雨はまっすぐ俺を見据える。
どうやら奈雨は仕方のないことだと割り切ってしまったらしい。
……いや、割り切ったというよりも、我慢しなくなった、素直になった、みたいな。
272:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:17:59.74 ID:3FrzmiYZ0
「な、なにを言ってるのかね」
「お兄ちゃんが水飲むの見てたらしたくなった」
273:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:19:02.62 ID:3FrzmiYZ0
「……そんなに嬉しいの?」
「嬉しいよ。もう我慢しなくていいからそのぶんもっと嬉しい」
274:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:19:50.40 ID:3FrzmiYZ0
「お兄ちゃんの唇を見てるとね、吸い込まれそうになるっていうか、したいなってなるというか、
もうわたしがお兄ちゃんとしたいと思ってしてた。最初の目的なんて忘れてたんだよ」
「なら、ファーストキスを返してっていうのは」
275:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:20:21.27 ID:3FrzmiYZ0
「あー、えっと、キスだけでいいよな」
「……まあ、今のところはね」
276:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:21:17.91 ID:3FrzmiYZ0
【文化祭 2ー1】
「未来くん、ちょっと眠そうじゃない?」
277:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:22:07.37 ID:3FrzmiYZ0
【文化祭 2ー2】
「それじゃあ私は、白石くんにお願いしようかな」
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