272:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:17:59.74 ID:3FrzmiYZ0
「な、なにを言ってるのかね」
「お兄ちゃんが水飲むの見てたらしたくなった」
「はあ」
「抱き合うだけじゃ物足りないし、間接でもめっちゃドキドキするし、さっきしてくれなかったし」
あと、と奈雨は言葉を続けて、
「……ここ最近してなかったし」
外のときと同じように、言い切った後に彼女は目を閉じる。
考えてる余裕も暇もない。
でも、そういえば俺からしたいって言ったことあったかな、とか考えてしまう。
ひと思いに、彼女の方へ顔を近付ける。
いつもならすぐに離してしまいたいと考えていたはずなのに、今はこのまま離さずにいたいとまで思ってしまう。
数秒経ち、顔を離して目を開けると、これまでとは明らかに違うことがあった。
「えへへ……」
奈雨の顔が今まで見たことがないほどに緩んでいる。
というか蕩けている。締まりなんてものはひとかけらも感じ取れない。
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