北条加蓮「アタシ努力とか根性とかそーゆーキャラじゃないんだよね」
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44: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2017/12/31(日) 23:09:35.68 ID:vyCd+JK40
 しばらく経って、乃々ちゃんが控室に帰ってきた。

「じゃあ、行っといで」

「……ホントにいいの?」
以下略 AAS



45: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2017/12/31(日) 23:11:09.83 ID:vyCd+JK40
「あいつは参考にするな」

 プロデューサーが言った。

「できるわけないよ」
以下略 AAS



46: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2017/12/31(日) 23:12:50.59 ID:vyCd+JK40
 少し、わかる気がした。
 いつだったろう、アタシは友達がいないとか話していたとき、「杏も同じようなもんだ」と言っていた。
 まだほんの数週間の付き合いだけど、気付いたことがある。杏はすごく頭がいい、ふつうに会話をしていても、随所でそれが見て取れる。
 なんだかんだで、世の中はふつうでないものには生きづらい。子供のような容姿に、高すぎる能力。杏の異質さは、きっと、ただ生きているだけでも大変なものだ。
 杏が事務所に入り浸るのは、アタシと同じ理由だろう。
以下略 AAS



47: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2017/12/31(日) 23:15:09.85 ID:vyCd+JK40
 週が明けて月曜日、アタシは事務所にやってきた。

「お、加蓮ちゃんおはよー」

 ソファに寝そべった杏が携帯ゲーム機から顔をあげる。部屋の中には他に人の姿は見当たらない。
以下略 AAS



48: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2017/12/31(日) 23:16:10.71 ID:vyCd+JK40
「――ォ!!!」



 突然、荒々しくドアが開け放たれ、スーツ姿の見知らぬ男が部屋に飛び込んできた。
以下略 AAS



49: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2017/12/31(日) 23:17:13.46 ID:vyCd+JK40
 それからガチャリとドアが開き、プロデューサーが部屋に入ってきた。

「乃々が人さらいに連れてかれたよ」

 杏が言った。
以下略 AAS



50: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2017/12/31(日) 23:20:14.98 ID:vyCd+JK40
 ドアの向こうの足音が遠のいていき、部屋にはアタシとプロデューサーのふたりだけが残された。

「訊きたいことがあったんだ」

 アタシが先に口を開いた。
以下略 AAS



51: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2017/12/31(日) 23:21:08.22 ID:vyCd+JK40
 仮契約の期間を終えて、アタシはどうやら試験をクリアしたらしい。

「――でもアタシさ、特訓とか練習とか」

 だけど、試されるだけなんてまっぴらごめんだ。
以下略 AAS



52:名無しNIPPER[sage]
2018/01/01(月) 08:44:49.17 ID:p8+eBLT2o
ええ話やったなあ


53:名無しNIPPER[sage]
2018/01/01(月) 14:22:26.19 ID:zEjKUlqFO
かれんすき


54:名無しNIPPER[sage]
2018/01/01(月) 15:51:07.99 ID:woLAlbIW0
最高でした
トライアドプリムス結成まで見たい


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