1:名無しNIPPER
2017/12/29(金) 04:19:41.13 ID:ZsZkoX7x0
マシュ「……え? 先輩が風邪を!?」
ダ・ヴィンチ「そんな青い顔をしないでくれたまえ。命に別状はないとも」
マシュ「で、ですが、先輩は以前に意識を……」
ダ・ヴィンチ「ああ、監獄塔と下総の一件のようなことも今回は一切ない。本当に正真正銘、ただの風邪だとも」
マシュ「そうですか、それはよか……いえ、先輩が苦しんでいるので良くはないのですが……」
ダ・ヴィンチ「心配なら後で見舞いに行くといい。もちろん、うつらないように気を付けるんだよ?」
マシュ「はい! せっかくですから、何か差し入れに行きます!」タタタッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プシュー、ガコン
マシュ「失礼します、あなたの頼れる後輩が、おかゆをもって来ました!」
ぐだ子「う、ん……マシュ? ケホッ……わざわざ、ありが、とう……ゲホッ!」
マシュ「ああっ! 無理してしゃべらないでください! 喉がお辛いでしょうに……」
ぐだ子「そうだ、ね。心配、かけて、ごめんね? よいしょっと……美味しそうなおかゆ、だね」
マシュ「厨房にいたエミヤさんと一緒に作りました。あと、ついでにお薬もいただいてきました」
ぐだ子「ありがとう、マシュ……これは、綺麗な、水薬だね。メディアさんが、作ってくれたのかな? 粉薬が苦手だから、助かるなあ」
マシュ「食前に飲むようにと言付かっていますので、とりあえず飲んでみては」
ぐだ子「うん、ありがと」グイー
プシュー、ガコン!
メディア「マスター!! その薬を飲んではいけないわ!! 今すぐ吐き出して!!」
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:20:47.71 ID:ZsZkoX7x0
マシュ「メディアさん!? どうしたんですか!?」
ぐだ子「え……ごめん、もう飲んじゃった……」
メディア「なんてこと……! もう手遅れだわ……!」
3:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:21:28.70 ID:ZsZkoX7x0
マシュ「はっ、先輩!? いつの間に背後に!? というか、起きて大丈夫なのですか!?」
ぐだ子?「大丈夫! 今、私はとても気分がいいの……! こんなすがすがしい気分は初めて……!」バァーン!
マシュ「なぜ、いちいちキメポーズをとるのでしょうか……?」
4:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:22:12.71 ID:ZsZkoX7x0
エミヤ「なんだと……! 一体これはどういうことだ!?」
マシュ「え、エミヤさんこそ、その先輩は一体どこで拾ってきたのですか!?」
メディア「マシュ、あなた今マスターのことを犬猫と同類の扱いをしたわよ?」
5:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:23:15.36 ID:ZsZkoX7x0
―――――――――……
メディア「あらゆる可能性を再現する薬ぃ?」
天才ぐだ子「その通り。あの薬には二種類のアプローチが加えられていた。一つは、因果律の歪曲。もう一つが状態の置換ね」
6:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:24:14.94 ID:ZsZkoX7x0
―――――――――……
天才ぐだ子『とりあえず、元に戻すためにも、できる限り多くの私を連れてきてくれないかな?』
マシュ「……などと言われたものの……一体どこを探せばよいのやら……」
7:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:25:25.72 ID:ZsZkoX7x0
肉体派ぐだ子「ほーら、足を止めている暇はないよ!! どんどん行くよ!!」ブォンブォン!
ドゴン! ドゴン! ドゴン! ドゴン! ドゴン! ドゴン!
ケツァル・コアトル「くぅぅっ!! ガードの上からっ!? だけど、まだ耐えられ……」
8:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:26:31.31 ID:ZsZkoX7x0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
マシュ「結局、決着がつくまで待つ羽目になるとは……」
エミヤ「うむ。しかも最後は双方相打ちKOで勝者無しになるとは……」
9:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:27:11.26 ID:ZsZkoX7x0
ちびぐだ子「はさんちゃん……」トコトコ
ちびハサン「マスター……こっち」コソコソ
ジャック「二人で物陰に隠れちゃったね」
10:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:27:37.46 ID:ZsZkoX7x0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
マシュ「お見苦しいところを見せてしまいました……」
メディア「同じく……」
11:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:28:32.01 ID:ZsZkoX7x0
メディア(あれは……なんて冒涜的な料理なの!? 見ただけで正気が失われていくわ!)
エミヤ(漂ってくる匂いも壊滅的だ! 嗅いだだけで全身の細胞が警鐘を鳴らすぞ! 化学兵器か何かか!?)
マシュ(あれはもはやただの料理ではありません……! 金星か何かの料理……! ある種のテロ……! 料理という文化に対する侵略行為です!)
12:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:29:10.16 ID:ZsZkoX7x0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
黒髭『男には……分かっていても進まねばならぬ時があるのだ……!!』
マシュ「惜しい人を亡くしました……」
13:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:29:41.51 ID:ZsZkoX7x0
エミヤ「……まあ、君たちの考えについてはとやかくいうまい……我々の目的はあくまでマスターだからな」
引きこもりぐだ子「ひぃー……! やめてー……!」ズリズリ
メディア(遅い……)
14:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:30:17.12 ID:ZsZkoX7x0
その後も三人は―――
女王ぐだ子「マリー! その召し物、とっても素敵ね!」ピッカー!
15:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:30:51.96 ID:ZsZkoX7x0
様々な困難を乗り越えながら―――
???ぐだ子「あっ! マシュ! マシュじゃない! ようやく見つけた!!」
16:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:31:23.84 ID:ZsZkoX7x0
カルデア中を練り歩き―――
エミヤ「君たちがマスターを囲っていることはすでに調べがついている! 大人しく提出したまえ!!」
17:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:32:46.08 ID:ZsZkoX7x0
マスターを集めて回ったのであったが―――
マシュ「はぁ……はぁ……今、何人まで、マスターを集めましたっけ……?」
18:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:33:27.36 ID:ZsZkoX7x0
ぐだ子オルタ「さてさてさて! 我が愛しきサーヴァントであるエミヤ君は、無事に”私”へと変じてくれたようだねぇ!」
エミヤぐだ子「くっ……! オルタとなったマスターよ、いったい私に何をしたのだ!!」
ぐだ子オルタ「知れたことよ!! 貴様の因果を書き換えさせてもらったのよ!! エミヤが歩んできた人生を、もし”私”が歩んでいたら、というIFの事象とすり替えて、魂のレベルで存在を上書きさせてもらったのだよ!!」
19:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:34:35.55 ID:ZsZkoX7x0
ぐだ子オルタ「!? な、何奴っ!! 姿を見せなさい!」
「慌てなくても、今行くわよ! トォーウ!」シュバッ!
マシュぐだ子「あ、あれは……! あの姿は!」
20:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:35:21.90 ID:ZsZkoX7x0
マシュぐだ子「さ、サーヴァントです!! あの先輩は霊基反応を持っています!! まぎれもなく英霊です!!」
英霊ぐだ子「その通りだよ、マシュ。遠い未来に、このカルデアでの出来事が”歴史”として刻まれたことで、英霊となったマスター、それが私よ!」
メディアぐだ子「……世界との契約じゃなくって安心ね?」
21:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 04:36:25.33 ID:ZsZkoX7x0
マシュ「さて、これで悪いほうの先輩の脅威は去りましたね! これで先輩の増殖も止まってくれますね!」
英霊ぐだ子「いや、止まんないよ?」
エミヤ「な、なぜだ!? アレが犯人ではなかったのか!?」
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