エンド・オブ・オオアライのようです
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155: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/01/20(土) 23:13:17.04 ID:LOZkUa2G0
それは、私がよく知る北方蜜柑巡査の姿とはかけ離れたものだった。

少しぽっちゃりした体躯を揺すって学園艦内を一所懸命走り回り、生徒や居住者がトラブルに巻き込まれればどれだけ忙しくてもすぐに飛んでいく優しく頼もしい保安官。

まだ未婚で、歳も若いに「肝っ玉かーちゃん」なんて渾名を着けられて、それでもその名を呼ばれると楽しそうに笑う────そんな人が今眼を血走らせて、喚き、錯乱している。
以下略 AAS



156:名無しNIPPER[sage]
2018/01/21(日) 21:57:07.10 ID:lQCst9200



157: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/01/21(日) 23:12:04.56 ID:VyopJgoK0
それ自体は、容易く予想できた「展開」だった。

指定避難場所の方角で悲鳴が上がり、指定避難場所の方角から新手の“暴徒”は押し寄せてくる……そんな状況で“避難場所が襲撃を受けている”という事象が思い浮かばないほど、私の想像力は貧困では無い。

だから、その方向から必死の形相で逃げてくる人の群れを目にした時も、私はまだ動揺していない。寧ろ先生達や風紀委員メンバーと共に懸命に避難誘導に励む桃や柚子、五十鈴ちゃん達の姿を見つけて、他の戦車道履修者の皆もまだ無事だったことに一瞬安堵の息を漏らしたほどだ。
以下略 AAS



158: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/21(日) 23:20:43.82 ID:VyopJgoK0
【群れ】の速度は、“暴徒”と比較すると明らかに劣る。とはいえこれは、【群れ】の中に身体のパーツが欠損している個体が多い事が原因であり奴等が愚鈍というわけじゃない。

“劣る”というだけで、決して遅くない。五十鈴ちゃん達が少しでも気を抜けば瞬く間にその背を奴等の手が掴むことになる。

「やだ、来ないで!来ないでぇえええ!!」
以下略 AAS



159: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/21(日) 23:55:45.21 ID:VyopJgoK0
普通の人間なら、例え細いとはいえ木を丸まる一本あの勢いで投げつけられたら受けるダメージは尋常じゃない。死んだっておかしくないし、少なくともしばらくは動けなくて当然だ。

「………ヴォオオオオオッ!!!』

「……うっそー」
以下略 AAS



160: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/22(月) 00:21:33.84 ID:0WyQqsPm0
「た、た、対象の動きに変化ありません!なおも向かってきます!」

(;*‘ω‘ *)「んなもん目の前で同じ光景見てんだから言われねえでも解るっぽ!!」

「ガッ───グゥアアアッ!!』
以下略 AAS



161:名無しNIPPER[sage]
2018/01/22(月) 00:42:49.95 ID:rQqPPYkso
そろそろ話進んだかなと思ったら全然状況動いてないのね
160レス使ってこれだと終わるまでスレ跨ぎそう


162: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/22(月) 01:05:48.37 ID:0WyQqsPm0
二田さんや、北方さんの射撃によって破壊されたわけではない。元々上半分が空気が抜けたボールのようにヘコんでいたその個体の頭は、ぐしゃりと鈍く湿った音を立てて内側から砕け散る。

そして、“それ”は姿を現した。

『オギァアアアアアアアアッ!!!』
以下略 AAS



163: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/22(月) 01:52:59.65 ID:0WyQqsPm0
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!』

「来るぞ!撃t」

怪物の内一体が、予備動作も無しに首を伸ばしてくる。バグンッと音が鳴り、拳銃を構えようとした保安官の首が掻き消える。
以下略 AAS



164: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/22(月) 02:19:40.53 ID:0WyQqsPm0
「Roger!!」

その声にすぐ反応できたのは、或いはアリサちゃんも生きることをまだ諦めていなかったのかも知れない。引き続き中等部の子を抱えながら“化け物”と追いかけっこをしていた彼女は、腰元から指示されたそれを───恐らくスパイ活動用の道具として用意していた発煙筒を抜き放ち点火する。

「私の方にも何本か寄越して下さい!とにかくありったけの本数に火をつけて!」
以下略 AAS



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