91:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:35:10.68 ID:eJvlprTto
*上里家・書庫
千景(……ここまであっさり通されると、拍子抜けを通り越して罠でもあるのではないかと警戒してしまうわね)
92:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:36:08.21 ID:eJvlprTto
千景「……」
千景(思うことがなかったかと言えば嘘になる。けれど、今の私に必要な情報であるかと問われればそれも否。几帳面な字でびっしりと書かれているため、最初の数ページを読んだだけで疲労と、それなりの時間が経過していた)
93:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:37:26.44 ID:eJvlprTto
*一時間後・自室
風「……ごめん、いきなり呼び出したりなんかして」
94:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:38:17.47 ID:eJvlprTto
千景「三ノ輪さんも先代勇者の一人よ。お察しの通り彼女は記憶の全てを供物として奪われた。結城さんは勇者適性値最高位。三好夏凜は言うに及ばず、両親が大赦関係者で勇者適性もあり、讃州中学に席を置くあなたと樹さん、犬吠埼姉妹が選ばれないなんてこともありえない。──つまり、あなたに非は一切ないのよ」
風「……」
95:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:40:05.95 ID:eJvlprTto
千景「……ええ、知っているわ」
風「なら!」
96:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:45:56.23 ID:eJvlprTto
*結界の壁
銀『風先輩が大赦を潰すって言っています。それを夏凜さんと友奈さんが説得しようとしているんですが……その……千景さんの言っていた通りではあるんですけど、やっぱり実際に見ると堪えますね……』
97:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:48:10.72 ID:eJvlprTto
美森「……千景ちゃん。私はこの世界の真実を知ってしまったのよ」
千景「世界は炎に呑まれていて、バーテックスが無限に湧いてくることかしら?」
98:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:50:37.07 ID:eJvlprTto
美森「初代勇者の千景ちゃんは、私を止めてに来たの?」
千景「現勇者の東郷さんを止めに来る道理など、私にあるわけないでしょう?」
99:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:52:34.43 ID:eJvlprTto
千景「人と人が居るのだから仲良しこよしの楽園空間であることのほうがおかしいのよ」
美森「それを考えれば私と千景ちゃんのほうが健全な状態にあるのかもしれないわね」
100:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:55:46.91 ID:eJvlprTto
美森「多分、正面からこう言う風に言い合いをしたのは生まれて初めての経験だと思うわ」
千景「本当は幼少期に体験しておく事柄なのでしょうけれど、環境と性格によっては中々難しいのよね」
101:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 21:00:06.29 ID:eJvlprTto
*エピローグ&プロローグ『結城友奈』
友奈「はぁ、はぁ……はぁっ……!」
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