97:名無しNIPPER[saga]
2018/01/06(土) 20:48:10.72 ID:eJvlprTto
美森「……千景ちゃん。私はこの世界の真実を知ってしまったのよ」
千景「世界は炎に呑まれていて、バーテックスが無限に湧いてくることかしら?」
美森「!? な、何故それを……!?」
千景(目を見開くほど驚くとはね)
美森「……以前から疑問ではあったのだけれど、訊ねることをしないままここまで来てしまったのがそもそもの間違いだったのね……」
美森「──千景ちゃん、あなたは誰なの?」
千景「随分と抽象的な質問ね。なら、あなたこそ誰なのか答えることは出来るの?」
美森「私は東郷美森。かつて鷲尾須美の名で勇者を努め、今またそのお役目に縛られる者の一人よ」
千景「へぇ、よく分かっているようね。少しだけ見直したわ」
美森「……私は答えたわ。今度は千景ちゃんの番よ」
千景「私は郡千景。歴史に抹消された西暦時代の初代勇者、郡千景本人よ。乃木園子の先祖であり気にくわない友人であるところの乃木若葉の手によって、この時代に飛ばされた者、それが私よ」
美森「千景ちゃんが初代勇者……? ……ありえないわ、そんな非現実的な話」
千景「あなたの着ているそれは何? そこに落ちている銃は何? 私からすればこの神樹と言う箱庭世界自体が余程非現実的なのだけれどね」
美森「……」
美森「本当なの?」
千景「ええ」
美森「……本気なのね。ひとまず納得することにするわ」
千景「そう、私はどちらでも良かったのだけれどね」
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