19: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/08(金) 06:29:29.39 ID:zsqJ1R27o
「早くしなきゃ、早くしなきゃ。最悪トイレのドアが飛ばされちゃう……!」
百合子の頭につい先ほど、埃やゴミのように吹き飛ばされたプロデューサーの姿が浮かぶ。
20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/08(金) 06:33:41.72 ID:zsqJ1R27o
とりあえずここまで。
それと、空白部分は16の方が言われた通り演出です。その間に閣下からのご説明が二人にされました。
「この方が楽しいかなー?」と思いつきでやってみたことなのですが、混乱させてしまったようですみません。
21:名無しNIPPER[sage]
2017/12/08(金) 11:40:44.13 ID:z3IJg2FnO
なるほどそうだったか
読解力なくて失礼したわ
女の子は我慢する筋肉弱いから大変らしいね
乙
22:名無しNIPPER[sage]
2017/12/08(金) 14:44:41.85 ID:sttmHUjho
乙
23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:34:01.45 ID:sgFcYz010
===
百合子が用を済ませてトイレから出て来ると、事務所の中はすっかり様変わりしてしまっていた。
プロデューサーが倒したパーテーションがそのままなのはこの際よしとするにしても、引っくり返っているソファ、
24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:36:22.59 ID:sgFcYz010
「遅い、待ちくたびれたわ」
空中にある見えない"何か"に肘を置き、頬杖をついた彼女が言う。
25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:37:53.70 ID:sgFcYz010
しかもその肉団子は生きている。どくどくと不気味に脈打ちつつ、
何かの形にならんと蠢きながらそこにあった。……春香が言う。
「なにを驚くことがある? この男は我の第一のしもべなのだ。闇の王の側近として、今まさに生まれ変わらんとしているのだぞ」
26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:40:15.22 ID:sgFcYz010
「これはっ!? ……ア、アルファベットの『P』? でも、なんでこんな……」
百合子が言葉を失くすのも無理はない。
27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:42:09.77 ID:sgFcYz010
戦慄く百合子がそう言うと、春香はニッコリ頷いた。
途端、空中に浮かんだままの百合子は弾かれたように手足をバタバタ動かすと。
「や、やだ!! 死にたくないです! もっと他の、もっと他のぉ……! あぁっ、そうだ! なら私の記憶を消してください!
28: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:43:38.50 ID:sgFcYz010
===
百合子が意識を失うと彼女の肉体は事務所の床へ降ろされた。
その肌は蝋人形のように青白く、一目で血の気が通っていないことが理解できる。
29: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:45:02.31 ID:sgFcYz010
「これ、う、上手くいくのか……?」
まるでマトモではない光景を前にして不安げに呟くプロデューサー。
春香が男のことを一瞥し、「お主のように無駄に暴れておらぬ分、不完全な結合はするまいて」と棘のある答えを彼に返す。
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