75:名無しNIPPER[sage]
2018/01/29(月) 20:42:20.99 ID:o2wJPf17o
支援
76:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 21:09:54.45 ID:cq3YeS910
◇◇◇
「この世界は不自然だろう」
ココ・ヘクマティアルは両手を掲げた。頭上に広がるのは吹雪く曇天。それを抱きしめようとするように腕を目一杯伸ばす。
77:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 22:25:40.51 ID:cq3YeS910
◇◇◇
<デ・ダナン>の発令所には、ざわめきが広がっていた。
無理もない。武器商人の言葉は滅茶苦茶だ。世界平和? 戦争をなくす? 10にも満たない私兵を持つだけの武器商人が?
78:名無しNIPPER[sage]
2018/02/01(木) 18:45:53.92 ID:wPon2NkOO
2レスか…
ただ書くのにすごい労力使いそうだなこれ
79:名無しNIPPER[saga]
2018/02/01(木) 20:03:13.58 ID:RpEvvejf0
『……直接的な一番の切っ掛けは、クウェート事件ということになるんだろうけどね』
「クウェート事件、ですか?」
テッサは出来る限り平坦な声になるように努めながら、相手の言葉をオウム返しに繰り返した。だが、その心中は穏やかとは言い難い。
80:名無しNIPPER[saga]
2018/02/01(木) 20:03:39.09 ID:RpEvvejf0
◇◇◇
「……理由は?」
駄々をこね尽した挙句、ようやく目当てのお菓子を買ってもらえないことに気づいた子供の様な表情で。
81:名無しNIPPER[sage]
2018/02/01(木) 21:27:36.89 ID:nyvJPa8P0
ココの言葉は簡単に言うといかがわしいんだよな、薄べったいとまでは言わんが
82:名無しNIPPER[saga]
2018/03/01(木) 19:42:32.20 ID:NjFxGLD10
◇◇◇
『――全チーム撤退。機体を起こして回収ポイントへ。βは到着次第、中破機体の補助に当たれ』
「ウルズ1、了解――終わったか」
83:名無しNIPPER[saga]
2018/03/01(木) 19:42:59.13 ID:NjFxGLD10
◇◇◇
「ほらよ、兄ちゃん。返すぜ」
レームが放ったヘッドセットを、クルツは憮然とした顔で受け取った。
84:名無しNIPPER[saga]
2018/03/01(木) 19:43:49.35 ID:NjFxGLD10
◇◇◇
緊張から解放されて、テッサは艦長席の背もたれに全ての体重を預けた。
雪に埋もれた<ガーンズバック>3機は全機復帰できた。回収ポイントまでの移動は問題ないだろう。
85:名無しNIPPER[saga]
2018/03/01(木) 19:44:19.24 ID:NjFxGLD10
視界を閉ざしていても、<デ・ダナン>の中で彼女が思い描けない場所はない。
瞼を隔てた目線の先には、発令所の動きをチェックするカメラがある筈だった。
これはトラブルなどが起こった際、その事実関係を記録する為の物である。
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