21:名無しNIPPER[sage]
2017/11/22(水) 14:05:02.70 ID:2y+htwUTO
面白い
続き待ってる
22:名無しNIPPER[saga]
2017/11/22(水) 22:06:12.49 ID:290cDT/E0
◇◇◇
『こちらチームβ、ウルズ8。目標B確保。抵抗無し。損害も無し。すぐに降伏してきたぜ。いま、武装解除状態で車外にでた。
そちらの状況はどうだ?』
23:名無しNIPPER[saga]
2017/11/22(水) 22:06:39.00 ID:290cDT/E0
私兵たちに手で制するジェスチャーを送り、こちらに向かって歩み出てくる。
白いコートに身を包み、毛糸の帽子を被っているその姿は、ともすれば大学生にすら見えた。
もっとも、装備している軍用のインカムを見ないことにすれば、だが。
24:名無しNIPPER[saga]
2017/11/22(水) 22:09:41.24 ID:290cDT/E0
◇◇◇
大型トレーラーの天井が開いていく。積載されていた兵器の威容が外界に晒されていく。
姿を顕にした122mm榴弾砲に、マオが微細な調整を施していく。
25:名無しNIPPER[saga]
2017/11/22(水) 22:10:11.23 ID:290cDT/E0
◇◇◇
『砲声を感知。データ照合。ソ連製122mm榴弾砲と合致――』
メリッサの機体に搭載された戦術支援AI"フライデー"がそう警告しきるよりも早く、発射された榴弾は狙い違わず目標に着弾していた。
26:名無しNIPPER[saga]
2017/11/22(水) 22:10:44.54 ID:290cDT/E0
◇◇◇
メリッサやクルツの通信をよそに、SRTの中でもっとも早く動いていたのは相良宗介だった。
それは彼の直感に過ぎない。論理的な思考の下に導き出されたものではない。
27:名無しNIPPER[saga]
2017/11/22(水) 22:11:36.57 ID:290cDT/E0
◇◇◇
アーム・スレイブという兵器に関して、一番の弱点となるのは装甲の薄さである。
これは人型という制約がある以上、宿命的に付き纏う欠点だ。
28:名無しNIPPER[saga]
2017/11/22(水) 22:18:48.85 ID:290cDT/E0
◇◇◇
「早く早く! 来るよ来るよ!」
興奮気味に言葉を繰り返しているのは雪上車にまで駆け戻って来たココだった。
29:名無しNIPPER[saga]
2017/11/22(水) 22:19:19.58 ID:290cDT/E0
「ふざけてる場合じゃない。撃たれる! あの白い奴!」
ヨナが窓ガラス越しに指さしたのは、4機のM9の中で唯一散弾砲を装備している機体だった。
(いや、よく見ると細部に変更が見られるな。何らかの試験機か……?)
30:名無しNIPPER[saga]
2017/11/22(水) 22:22:30.97 ID:290cDT/E0
◇◇◇
――そこに、ココ・ヘクマティアルとその私兵たちが乗る雪上車は健在していた。
先ほどまでの地点から大分流されてはいるが、車両に目立った損傷はない。
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