503:名無しNIPPER[sage]
2020/01/06(月) 18:12:48.12 ID:uhGUIKFFo
あけおめ!
504:名無しNIPPER[sage]
2020/01/06(月) 20:50:20.17 ID:lpdju8Jx0
秋の兆しよりも、夏の名残が風に乗って頬を撫でてくる。
そんな九月の半ばを迎える暦の頃。
505:名無しNIPPER[sage]
2020/01/06(月) 20:55:31.70 ID:lpdju8Jx0
彼は非常に中性的な顔立ちをしていて、
黙っていると女の子にも見えてしまう。
506:名無しNIPPER[sage]
2020/01/06(月) 21:01:10.70 ID:lpdju8Jx0
そのまましばらく時が流れて、私は本を一冊読み終えた。
さて次は何を読もうと考えていると、体面で机に噛り付いている子が目に入る。
507:名無しNIPPER[saga]
2020/01/06(月) 21:07:00.63 ID:lpdju8Jx0
ただ、私がいることで彼の気を散らせてしまっているのなら申し訳ない限り。
ずっと勉強を続けているマオくんの息抜きになればと、
508:名無しNIPPER[saga]
2020/01/06(月) 21:12:26.37 ID:lpdju8Jx0
彼はきょとんとした顔で、私を見つめてくる。
次は私の鼓動が早くなる番だった。
509:名無しNIPPER[saga]
2020/01/06(月) 21:15:35.35 ID:lpdju8Jx0
それから私とマオくんは、他愛もない話を交わしていく。
マオくんは学校の友達のこと。通っている塾のこと。
510:名無しNIPPER[saga]
2020/01/06(月) 21:19:14.86 ID:lpdju8Jx0
「おお、マオくん。勉強いつも頑張ってるね。
お姉さんから『塾が始まるまでの一時間だけ預かってくれ』って頼まれてるし、
時間がくるまでゆっくりしていっていいよ」
511:名無しNIPPER[saga]
2020/01/06(月) 21:24:58.75 ID:lpdju8Jx0
「でもサンディのご褒美で買ったんだから、二つ食べていいんだよ?」
「あ、そ、それはですね……今日読んだ本に……」
512:名無しNIPPER[saga]
2020/01/06(月) 21:29:52.70 ID:lpdju8Jx0
アイスをガリガリと齧りつつ、何やら考えていたマオくん。
「ああ……そういう事ね……」と呟きながら、
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