508:名無しNIPPER[saga]
2020/01/06(月) 21:12:26.37 ID:lpdju8Jx0
彼はきょとんとした顔で、私を見つめてくる。
次は私の鼓動が早くなる番だった。
何も考えずに零れた言葉、私の心。
言葉の裏に思い描くのは、私の神様。
あの人の横に並べる女性に成りたいから、私は大人になるまで生きていたい。
生きていたいと、願ってしまうのだ。
「君も、そうなんだ……」
コクリ、と首を振ってマオくんからの質問に答える。
何故か凄く恥ずかしい。耳まで真っ赤になっているのが分かる。
「じゃあ俺たち、戦友だな」
マオくんが、二カッと無邪気な笑顔を返してくる。
私は、ようやく彼が男の子と認識できたような気がした。
何故か不思議と嬉しくなって、返事の代わりに笑顔を向けてみた。
イザベル、クロエ。
わたし、友達ができたよ。
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