509:名無しNIPPER[saga]
2020/01/06(月) 21:15:35.35 ID:lpdju8Jx0
それから私とマオくんは、他愛もない話を交わしていく。
マオくんは学校の友達のこと。通っている塾のこと。
そして、お姉さんのこと。
私は基本的にお兄さんのことが話の内容として多くなってしまう。
そんな話の流れは、マオくんが勉強をしている四字熟語の事にスポットが当てられた。
「マオくんは何の四字熟語を勉強していたの?」
「ん、色々。 今は“岡目八目”ってのを覚えていた」
「岡目八目?」
「サンディにはあんまり馴染みないかもね。
囲碁っていうゲームから生まれた言葉だし」
「それってどういう意味?」
「ああ、それはね……」
マオくんがその解答を告げようとしたその時、
探偵事務所の扉がきぃ、と音を立てて開いた。
「ただいまー。 二人ともお留守番ありがとね。
アイス買ってきたから、お利口さん方は好きなの選んじゃって」
朗らかな声が私の鼓膜と心を震わせてくれる。
お兄さんの声だ!!
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