387:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:21:43.91 ID:JHw0RtO20
それにしても、幸せそうな寝顔をしてくれるなぁ。
ここに来た時は毎夜の如く魘されていて、ひどい歯ぎしりをしていた彼女が
388:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:23:14.30 ID:JHw0RtO20
「おはようございます、お兄さん」
「おはよう、サンディ」
389:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:26:12.38 ID:JHw0RtO20
コトコトとお味噌汁がうっすら噴きそうな、美味しそうな音が聞こえてくる。
エプロンを着けたサンディは慣れた手つきでコンロを止めて、お玉で軽く中身を一掬い。
390:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:33:59.42 ID:JHw0RtO20
目線は宙を浮き、握ったお玉を剣道の竹刀の構えのように僕に向けてきた。
しどろもどろの擬人化、とは今の彼女を指すのかも知れない。
391:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:38:16.71 ID:JHw0RtO20
僕は自分で軽く二息ほど吹きかけ温度を覚まし、さっそく味見をしてみる。
うん、良い出汁が出ている。これは随分と料理上手になったもんだ。
392:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:43:03.39 ID:JHw0RtO20
サンディはもじもじしながら、僕に一つ質問を投げかけた。
393:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:43:55.58 ID:JHw0RtO20
バージンロードを歩く父の代役という意味だろうか。
とりあえず、うんと答える。
394:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:44:46.40 ID:JHw0RtO20
和食で彩られた朝食。今日も彼女の料理の上達具合を味と共に楽しめた。
僕は食器洗い、サンディは食後のお茶の準備をこなし、穏やかな朝の時間が始まる。
395:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:47:03.75 ID:JHw0RtO20
お祭りは特に花火に気合を入れていて、近くの湖に面したところで打ち上げる事になっている。
割と規模の大きい打ち上げ花火が見られるから、近隣住人における夏の風物詩にもなっているのだ。
396:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:49:17.97 ID:JHw0RtO20
今宵はここまで。今回は幕間がてらの二人の近況の話。
次回こそ夏祭り編。
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