389:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:26:12.38 ID:JHw0RtO20
コトコトとお味噌汁がうっすら噴きそうな、美味しそうな音が聞こえてくる。
エプロンを着けたサンディは慣れた手つきでコンロを止めて、お玉で軽く中身を一掬い。
ふーっ、ふーっ、と息を吹きかけて熱を冷まし、ずずっと啜る。
次の瞬間には花が咲くような目映い笑顔。どうやら美味しく出汁が取れたようだ。
やたら素敵な表情をするので、ちょっとだけ味見をしたくなる。
「サンディ、サンディ。僕もちょっと味見がしたいな」
「はい、勿論です。味の濃さは如何でしょうか?」
そう言いながら同居人は再びお玉に汁を掬い、
またしてもふーふーしながら一所懸命に冷ましてくれる。
これは何とも至れり尽くせり。
息を吹きかけるサンディに、からかいがてら擽るように告げてみた。
「なんだか新婚さんみたいだね」
「ふーーーーーーーーーーーー!!!???」
サンディの吐く息の量が凄まじい事になり、お玉の中身は全てキッチンの排水溝に吸い込まれた。
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