390:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 00:33:59.42 ID:JHw0RtO20
目線は宙を浮き、握ったお玉を剣道の竹刀の構えのように僕に向けてきた。
しどろもどろの擬人化、とは今の彼女を指すのかも知れない。
「いや、え、あの、その、そ、そんなつもりでは……その……!!」
「いやゴメンゴメン、驚かせちゃったね」
耳まで真っ赤にしている彼女が何とも可愛らしい。
僕がカラカラ笑うと、サンディはもうっと言いながら改めて一口分だけお味噌汁を掬う。
「はいお兄さん。ご自身でふーふーしてくださいね」
どうやらちょっぴり拗ねてしまったようだ。それすらも愛おしい。
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