1: ◆q7l9AKAoH.[saga]
2017/10/09(月) 03:43:14.91 ID:CdsvNY5b0
学園都市を未曾有の危機に陥れんとする魔術師の企みがあった。
これは。
その脅威に巻き込まれ、混乱と絶望のただ中にあっても諦めることなく戦い抜いた。
ある組織の記録、かもしれない。
科学と魔術が交差するとき、物語ははじまる?!
垣根帝督「はぁ? 俺はオタクじゃねえぞ」
ex14.vip2ch.com
から派生して膨れ上がったネタが形をとったスレです。
よろしくドーゾ。
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2: ◆q7l9AKAoH.[saga]
2017/10/09(月) 03:46:13.06 ID:CdsvNY5b0
「ちース」
何だ、いたのかと声を掛けられて誉望はパソコンに向かったまま返事をした。
3: ◆q7l9AKAoH.[saga]
2017/10/09(月) 03:48:41.62 ID:CdsvNY5b0
「(まさか全身持っていかれ……いや……やっぱ、あれが垣根さんか?)」
疑問をブチ抜く誉望の呟きに二人は隠れ家にふってわいた謎の幼児をじっと見た。
よく見れば。
4: ◆q7l9AKAoH.[saga]
2017/10/09(月) 03:52:17.82 ID:CdsvNY5b0
「えっと、ていとくくん?」
てんでダメな誉望と違い、心理定規はにっこりと完璧な笑顔を浮かべて物陰の子どもに声を掛ける。
バイトや日頃の暗部での対応でよっぽど精神力が鍛えられているのか、異常事態にも慌ててみせたりはしない。
5: ◆q7l9AKAoH.[saga]
2017/10/09(月) 03:58:09.47 ID:CdsvNY5b0
「なんで、おれは、ここに……いるんですか」
「なんでと言われてもっスね。俺が聞きたいっつうか」
6: ◆q7l9AKAoH.[saga]
2017/10/09(月) 04:01:48.31 ID:CdsvNY5b0
「これは……懐いたってレベルじゃねえべったり具合ですね? 心理定規さん」
ついさっきまで怖がっていたのが嘘みたいに心理定規に懐くかきね。
相変わらず、いや予想以上の効果だな……と誉望は大げさな丁寧口調でうなずく。
7: ◆q7l9AKAoH.[saga]
2017/10/09(月) 04:05:52.88 ID:CdsvNY5b0
「おれね、もうだいじょぶ。ごさいはひとりでなんでもへーきなんだよ。えらい?」
おねえちゃんうれしい? と確認しながら仲良し仕様で喋ってくれている。
とても……これがあの垣根帝督なのか。
8: ◆q7l9AKAoH.[saga]
2017/10/09(月) 04:14:53.31 ID:CdsvNY5b0
「あの小さい垣根さん、これからどうしたらいいんスかね」
小さいかきね、もとい何かおかしなことが起きてしまったリーダーが見えなくなると、部下の二人は揃ってため息をついていた。
9: ◆q7l9AKAoH.[saga]
2017/10/09(月) 04:28:40.91 ID:CdsvNY5b0
「……心理定規さーん」
手をふって、にこやかにちびっこを見送る心理定規。
二人のやりとりをビビってみていた誉望はこわごわ声をかける。
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