22: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:01:00.67 ID:4lJng8t70
「キミのヌオーはカントーにはいないポケモンでね。どうだい? 私のサンダースと交換しないかい?」
アサギシティでゴロウは交換を持ちかけられた。
相手はアクア号から降りてきたジェントルマンだ。ゴロウはこの紳士と勝負した。
23: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:01:29.68 ID:4lJng8t70
宿に戻るとゴロウはラッタだけをボールから出した。そして言った。
「コトネのアリゲイツはオーダイルに進化していたよ。電気タイプか草タイプがいないと、正直、勝負にならないかもしれない」
「―――実は、今日、交換を持ちかけられたんだ。ヌオーとサンダースの交換だ。もしかしたら最初は慣れないかもしれないけど、同じポケモンだ。サンダースと仲良くなれないことはない」
24: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:01:59.05 ID:4lJng8t70
ゴロウは夢を見た。
進化する前のコラッタと一緒に遊んでいた風景だ。
彼はトレーニング用のサンドバックを指さし、『たいあたり』の指示を出した。
25: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:02:30.21 ID:4lJng8t70
ゴロウは4つ目のジムバッチを手に入れたところで旅を終えた。
キキョウシティで出てから2年が経っていた。
旅を止めたのはチョウジタウンでヤナギに負けた後、はっきりと言われたからだ。
26: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:02:59.39 ID:4lJng8t70
「―――使用ポケモンを選ぶ時の基準は『ジムバッチの数』だ。キミは4つ持っている。だから私はそれに見合ったポケモンを出した。そして、キミは負けた」
「ええ。でも、いい勝負はできていましたよ」
ゴロウは語気を強めていった。
27: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:03:28.00 ID:4lJng8t70
「キミのために、あえて、はっきり言わせてもらおう。キミはトレーナーとして実力が不足しているんだ」
「―――今までキミがバッチをもらったのは、ハヤト、シジマ、ミカン、ツクシだったね? ジムリーダーとして、彼らは優しい。挑戦者にバッチを授与する割合が高いんだ」
「シジマの馬鹿などは10人が挑戦すれば7、8人に渡してしまうくらいだ。あいつは熱意のあるトレーナーに肩入れするきらいがある。協会から注意勧告を先日食らったほどだ」
28: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:03:58.72 ID:4lJng8t70
夜。ゴロウが「いかりのみずうみ」のほとりで座っていると、ヤナギが毛布を持ってきてくれた。ゴロウの肩にかけた。
「さっきはすみませんでした」
「ああ。いいんだよ」
29: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:04:26.61 ID:4lJng8t70
「ただいま」
「おかえり」
ゴロウは家に帰った。母と父が迎えてくれた。
30: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:04:57.72 ID:4lJng8t70
ゴロウは新しくパートナーになったポケモンたちを紹介もした。
最初、両親とポケモン達との間には隔たりがあった。
しかし、1週間が経つ頃には慣れた。ひと月が経つと、ポケモンたちの方から父と母にすり寄っていった。ソファに座って一緒にテレビを見た。
31: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:05:31.59 ID:4lJng8t70
ゴロウはジョバンニと再会した。
彼は相変わらず変な格好で回っていた。ゴロウは懐かしさで笑った。
皆にしたように、旅の話をした。
32: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:05:58.97 ID:4lJng8t70
「関係ありませんよ〜。スクールは『ポケモンバトル』だけを学ぶ場所ではありません。『ポケモンとの付き合い方』を学ぶところで〜す」
「もちろんバトルも学びます。しかし、ポケモンはバトルをするだけの生き物でもありません〜」
「家族として、友人として、人間の手助けをしてくれる存在として、コンテストで輝く主役として―――ポケモンはかけがえのない存在なので〜す」
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